第16番 かん  のん   じ

ご詠歌
わすれずも みちびきたまへ かんのんじ
さいほうせかい みだのじゃうどへ



 「右へんろ道」と刻まれた古い地蔵尊の道標がへんろ道の曲り角にある。道の両側は商店が並び、その中に観音寺の山門がある。のんびりとした田舎の町中に、ひっそりとたたずむ札所、そんな感じがする。
 山門を入れば本堂が目の前にあり、左右に納経所と大師堂。
 天平十三年に寺は創建されたと伝えられ、聖武天皇勅願の道場であった。弘仁七年に弘法大師が留錫し、ご本尊の千手観世音と脇士の不動明王・毘沙門天を刻まれ、それぞれ安置された。中世のころは荒廃し、万治二年に僧宥応が再興して旧観に復した。また、領主の蜂須賀氏は信仰が厚く、現在の堂宇はそのころ再建されたものという。
 ご本尊の霊験により、高松伊之助という盲目の遍路が、目が見えるようになったことや大師のいましをうけた宮崎シヨさんという遍路のことなどいまも実話として語りつがれている。
本尊真言
おん ばざらたらま きりく そわか


名称 光耀山 観音寺
宗派 高野山真言宗
本尊 千手観世音菩薩
住所 徳島県徳島市国府町観音寺49-2
Tel  088−642−2375
駐車場 午前7時〜午後5時 無料
 普通車 5〜6台 マイクロバス 1台
交通
徒歩 国分寺→観音寺 21分 1.7km
 車      〃      7分  2km
宿泊 宿坊なし







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