第64番 まえ   がみ    じ

ご詠歌
まへはかみ うしろはほとけ ごくらくの
よろづのつみを くだくいしづち



 石鎚山(一九八一㍍)は七~八世紀のころ、役小角によって開かれたと伝えられ、古くから日本七霊山の一つに数えられている。小角は山頂で苦修練行し、蔵王権現を感得し、尊像を刻んで奉安した。その後桓武天皇が病気平癒を祈願し成就したので七堂伽藍を建立し金色院前神寺とした。弘法大師も登山して断食行求聞持法を修し、霊場に定めた。前神寺は山頂天狗岳にある石鈇権現の別当寺で、また、明治の神仏分離で寺は現在地に移り、慶長年間に建てられた山頂近くの常住(海抜一、五〇〇㍍)には前神寺の出張所があり、ここを奥前神寺といい、麓の本寺を里前神寺という。毎年七月一日から十日間が「お山開き」里前神寺より黒瀬峠を越え成就から石鎚山頂へ、白衣に身をかためた数万の信者が仏名を称えながら登る。本堂にはご本尊の阿弥陀如来が安置され、境内には大師堂、金毘羅堂、お滝不動、薬師堂、石鈇権現堂不動堂などがある。
本尊真言
おん あみりた ていせい からうん


名称 石鉄山 前神寺
宗派 真言宗石鈇派
本尊 阿弥陀如来
住所 愛媛県西条市洲之内甲1426
Tel  0897-56-6995
駐車場 普通車 30台 大型車 5台
交通
徒歩 吉祥寺→前神寺 約 40分 3.3km
 車      〃      約 10分 3.6km
宿坊なし










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