龍の解説




龍の角は、山野を走る鹿の角を題材に創意が求められています。
そして軟性を帯びる頭部は駱駝(らくだ)の頭をもじり、
項(うなじ)は蛇、目は眼光鋭い鬼の目とします。
腹は蜃(蜃とは衝天しないうちの龍)、鱗は鯉の鱗とし、
爪は鷹の爪、掌は虎の手のひらを当てます。
耳は牛の耳を図形とし、龍の姿が造形されたのです。
これを龍の九似と呼んでいます。

鱗があるものを蛟龍(こうりゅう)と呼び、翼(羽根)のあるものを応龍と称し、
角のあるものをキュウ龍、角の無いものをチ龍、天に上らないものをバン龍、
そして欲界にのみ棲む飛龍がいます。

蛟は1000年にして成龍となり、龍500年にして角龍になり1000年にして応龍となります。
応龍は神の精で四龍の長です。

龍には一首、二頭、多頭、二足、四足、多足、そして三爪、四爪、五爪の龍が居ます。


龍への深い感慨を胸に、唯一無二の龍を創作し続けます。




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