幡多郡 大月町の祭り

          水浴びせ  新暦正月2日

 今から330年前に、古満目地区で大火があり、地区のほとんどが焼けてしまいました。その時に足摺山の僧を招き祈願、祈祷を行い地区名も「小間目」から現在の「古満目」に変え、防火の神の愛宕神社を勧進し「水浴びせ」を奉納し、今日まで行事が続いている。以前は旧暦正月2日に行われていましたが、現在は新暦正月2日に行われています。地区の青年期に達した若者が全員、清潔な浴衣をシメ縄で結び、地区の氏神である春日神社でお神酒を頂き参道下の鳥居前のムシロに正座、正装した地区の役員らが石段に勢揃いして、舟歌を高らかに歌い上げて、若者達の頭から海水を「ザー、ザー」とかける水浴びせの開始となります。この後地区長、当頭宅、再び春日神社と都合4回の「水浴びせ」となり、今年1年の防火を祈る。県内では特異な行事であり、多くのアマチュアカメラマンの好被写体となっている。




             大月まつり  8月中旬

 毎年8月に町総合グラウンドを会場に行われる大月まつり。
 町内各地区に伝わる民踊や太鼓踊りなど、郷土芸能の素晴らしさを町内外に広める、今では貴重なまつりとなっている。まつりのクライマックスの花火も見ごたえ十分。


         太刀踊り  10月22日

 赤泊音無神社で行われます。源義経により西海に追いつめられた平氏は、文治元年「壇の浦」の海戦により滅び、その生き残りは、土佐の西南端に落ちのびました。赤泊の入り江近くのイタブチに居を構え、やがて「音無大明神」「大山積命」を祭った祠を建てて剣舞を奉納しました。これが後に城の丸に移された音無神社となり、悪病退散と五穀豊穣を祈って毎年盛大なお祭りが開かれています。