韓国機会の学塾勉強会
 11月16日の朝、私は緊張の中いつもより早く目が覚めてしまいました。
 私事の事情で政経塾を、3年半程離れていました。
その為、今回の機会の学塾との勉強会は、私自信の中で特別な不安があった。勉強会に参加するために今回はどのような形で、機会の学塾と政経塾が勉強会をするのか、韓国に行く前に政経塾において幾度となく勉強したつもりでいました。
 韓国において今までの勉強会は、いつも学塾生の誰かが、研究のテーマを発表し、そのテーマでいろいろ議論を交わしてお互いを高めていくのが目的でした。しかし、今回の勉強会は、塾頭から機会の学塾生と四国政経塾の塾生同士の自由な討論会で行おうとテーマを与えられました。その為に、塾生一人ひとりが、かなりしっかりとしたテーマを持ち勉強会に臨まなければ、討論会にならないと、塾頭から塾生一人ひとりに注意がありました。そのため、3年半程政経塾を離れていた分、余計に今まで以上の不安・緊張感が抜けないまま、韓国に出発いたしました。
 13時30分、釜山国際空港に着きました。私は不安と緊張感が抜けないけれど、空港の外に出ると何かとても懐かしい物と、何故か解らないけれど嬉しさが自分の中で込み上げてくるのを感じました。これは多分政経塾を離れる以前、幾度となくこれまで、韓国に勉強会に訪れていた時の記憶が、よみがえっていたからです。感動にひたる間も無く私達はホテルに直行しました。
 ホテルに着くなり、塾頭から30分後ロビーに勉強会の資料を持って集まるように指示がありました。私の知っている限りではこの様な事は初めての事です。
 そこで、資料を持ちロビーに集まると、塾頭から「今回は、塾生の君達が勉強会の、司会・進行をして、機会の学塾生の意見・考え方を、より多く発言させる」と指示がありました。私達は、約束の勉強会の時間が来るまで、ロビーで打ち合わせを行い、機会の学塾の教室に向かいました。
 勉強会に入る前に塾頭からの挨拶があり、討論会に入りました。正直に言って、私達塾生全員があがり、何から話、結論をどこに持っていいのか解からず、シロドモドロの内に時間が過ぎていました。
 勉強会の後、学塾生の人達が歓迎会を準備していてくれて、2時間程、楽しく思い思いに各々が意見交換に花を咲かせていました。
 スケジュールが終わり、ホテルまで皆が送ってくれました。学塾生がホテルから帰った後、直ぐに塾頭から集合がかかりました。(23時ぐらい?)これは討論会の反省会です。これも、今までの中で反省会は有ったとしてもその日にすぐの反省会は初めてです。反省会で今回の勉強会のまずさ、何故上手くいかなかった、厳しい指摘を受けました。
 あれだけ塾頭からのアドバイスを受け、日本・釜山ホテルでの打ち合わせをしておきながら、結局討論会は、四国政経塾の活動してきた結果報告だけだったように思い、この討論会で、他の塾生達はともかく、自分自身、政経塾を離れる前、自分なりにいろんな意味で頑張り身に着いていたと思っていたが、3年半程離れていただけで、十数年前四国政経塾の門を叩く以前に戻ってしまっている自分がすごく、情けなかったと、思い知らされました。こうした繰り返しの中で、私達塾生一人ひとりが四国政経塾でいろんな勉強をし成長して行くのだと、今回の失敗のおかげでつくづく身を持って感じる事が出来ました。
 勉強会の進行には失敗したけれど、塾生一人ひとりが伸びていく為には、人生の中で、成功する事だけでなく、いろんな事での失敗があって、成功につながる・・・・!そう思います。

 今回、釜山での勉強会で、以前の自分の愚かさと、これからの自分、思い知らされることが幾つか有りました。失敗した経験を恥じる事ではなく、失敗したことを忘れず、これをいかしこれからの活動に頑張りたいと思います。
平成13年12月
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