信頼できる友達
                                                     伊藤 のぞみ

 私は、7月23日〜28日まで、二回目の「日韓国際交流」に参加できたことをとてもうれしく思います。両親、お世話をして下さった皆さんに、ありがとうございました。
去年は、不安でいっぱいで、この国を立ちましたが、今年は、韓国の友達が日本に来てくれるという喜びでいっぱいでした。
 23日、空港へ迎えに行ったときの気持ちは、これから1週間のことしか考えていませんでした。今年日本にやってきた韓国の学生は、去年、私をお世話してくれた人ばかりで、すごく嬉しかったです。皆を見た瞬間、何とも言えない気持ちが込み上げてきました。嬉しいようで不安で、不思議な気持ちでした。
 この1年間の間に何度か、元気か、という電話が掛かって来ました。そんなふうにいろいろと気遣ってもらったのに、私の方からは何もすることが出来なかったのが、心残りです。
 空港に行った時、韓国の皆が、大きくてを振ってくれました。すごく、すごく嬉しかったです。韓国の皆さんには「日本はすごくいい所だった」と、言ってくれるように、いい思い出を作ってもらいたいと思いました。
1日、1日がすごく速く過ぎて行きます。英語・日本語・韓国語、または絵を書いてみたりして会話ができました。言葉が伝わったときの喜びは、誰にも感じられないものだと思います。去年とは比べものにならないぐらいの会話の量でした。例えば「セミ」は、韓国語で「メミ」と言います。どことなく繋がりがあるようで嬉しいです。
 最後のお別れ会の時に、韓国人代表の人がなんと日本語で、お礼の言葉を言ってくれました。「すみきった青い空に、沢山の自然がきれいだった」と、話してくれました。伊予三島と土居町の沢山の自然を満喫してくれたと思います。お別れの時の悲しみをもとに、これからもずっと友達でいたいです。
 今は、歴史教科書の事が問題になっているけど、こんなちっぽけなことは気にしません。
 一生、友達として付き合っていきたいです。


                                                     平成13年8月
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