第 100 号
岡山県高梁市訪問
 8月19日、岡山県高梁市を訪問しました。今回私の高梁市訪問は三回目の訪問でした。今回高梁市を訪問する事になったのは、人間論ゼミの森 泰伯氏から政経塾の塾頭でもある大和田塾頭へ、山田方谷をより多くの方に知っていただく為と高梁市活性化の為、どのようにしたら良いものか?大和田塾頭の知恵をおかりしたいと相談がありました。やはり現地に行って高梁市を訪問しない事には塾で話し合って提案を出し合っても何も始まらないので、今回の高梁市訪問となりました。
 私は、3回目の訪問でしたが、前回訪問した時は山田方谷を研究している方々との話し合い、又山田方谷誕生200年記念行事に参加させていただきました。その時の高梁市の印象で、高梁市は現代でも昔の町並が残っている箇所が沢山残っており、夏には虚無僧が一家の一年の無病息災を願って、一軒一軒廻っていました。はじめて見る光景にしばらく見とれていました。

 今回訪問の為、森氏から地域活動の為活動しておられる 松下 英雄氏を紹介してもらい、これからの地域活性化の為、意見交換をしました。松下氏の方から高梁市観光コースを組んでくれており、意見交換後町へ出かけました。

 最初に吹屋ふるさと村に行きました。吹屋ふるさと村は銅山とベンガラの町として栄えたころの町並みが保存されていて国選定重要伝統的建造物群保存地区でもあり、郷土館を中心に町並みが約300m・面積74haに及んでいます。吹屋ふるさと村では、昭和52年・平成8年と「八つ墓村」のドラマ・映画のロケ地でもあり、平成2年「獄門島」他・「ほたるの墓」などのロケ地でもあったことに驚きました。村には吹屋小学校があり、校舎は明治33年から同42年にかけて建築され、使用している木造校舎としては日本一古いもので、現在でも小学校は使われています。村を散策していると何処からとなく笑顔でおばあさんが気軽に話などしてくれて、足を止め話をしていると当時にタイムスリップしたかのように感じていましたが、吹屋ふるさと村を全て視て廻る事ができず残念でした。その他市内には、武家屋敷・商家の町並み・神社仏閣・県下最古のキリスト教会・元藩校有終館他、それぞれ視て廻りましたが、武家屋敷や神社仏閣・美術館などは時間がなく中を見学する事ができなかった。そんな中、頼久寺にも行きましたが閉まっていました。頼久寺内には国指定・名勝 小堀遠州庭園があると言う事を大和田塾頭が知っており、是非皆にみせてやりたいと言って、住職さんと交渉してくださり、私達も視る事ができました。庭園を視ていると感動し心やすまるひと時を過ごせました。お礼に皆でご本尊の前で般若心経を唱えていると何か心が落ち着き自分の気持ちの中で安心感が芽生えました。

    

 今回の訪問で高梁市には、陽明学の先駆者山田方谷の史跡跡、観光資源が私の町に比べうらやましく思い、又これだけの町に何故観光客が少ないのか不思議でした。再度、また高梁市を訪問し、森氏、松下氏、高梁市の観光課の方々と話し合いをし、良い方向付けができればやりたいと思います。尚、私の考えですが、山田方谷の事を先に人々に知ってもらうのか、高梁市の観光資源を知ってもらうのかという問題点では、高梁市にはこれだけの観光資源があるのだから、まず観光客を集める努力をし、その中で山田方谷の偉大さを理解してもらうのが良い方法ではないかと思います。

 最後に今回大変お世話になった、森氏並びに松下氏に感謝申し上げ、再び高梁市訪問の時には何卒宜しくお願い致します。
平成18年8月19日
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