第 139 号
人間いきいきボランティア講座
「地域デビュー」に参加して
 平成19年12月18日(火)に四国中央市福祉会館で四国中央市ボランティア市民活動センター等による「人生いきいきボランティア講座」が開催され参加させて頂きました。前回11月に開催した「須永博士先生の講演会」のHPへの掲載やポスター掲示などにご協力頂き、その後センターへの登録など色々とご支援いただいたことがきっかけとなり今回の講演会の参加に至りました。

 講演されたのは「えひめNPOセンター」代表理事であります菊池修先生です。私も以前に福祉関係の仕事を経験しておりましたので、NPOやボランティアについての一応の見識はありましたが、今回は非常に奥の深いお話を聞けたと思っています。今回の講演で特に印象に残ったのは、不登校の子供がボランティア活動を通じて、自分自身の目標を決めて活路を見出している現実があること。不登校の受け入れ先が中々見出せない現状のなかで、ボランティアの世界にも可能性があることが私には新鮮な発見でした。また「公と私」=「官と民」という認識を自分自身も随分持ってしまっていたことも気付きの一つでありました。協同・共同・協働・・・これらはすべて「きょうどう」と読みますが、ボランティア=「協働」であるということも強く共感を覚えるお話でした。
 菊池先生の活動しているNPOでは、相談者自身が何もしないものには、支援もされないそうです。ごもっともな意見だと思います。私たちも何かをするときに、自分自身が行動をすることをモットーとしておりますので全く同感であります。
 今までは行政が住民の要望を全部聞いて来ました。その結果、職員を増やしたり必要以上のサービスを提供し、結局財政が破綻してしまったと菊池先生は言います。また、そこに住む住民が何もしなければ街は変わらないし、そのために住民自身が何かを始めなければ当然の結果だとも言っていました。一つの例をとると、今までは目の前にゴミが落ちていたら、それを役所に言って「ゴミが落ちているから拾ってくれ」と言って行政もそれに答えて来ていた。菊池先生のおっしゃるとおり、行政に言う前に自分で拾うことをすれば良いだけなのですが、それがなかなか出来ない。これが現状であると。
 我々の実践している活動も日々自分自身が変わるための勉強です。自分自身の使命と目標を見出し、その為に自分自身がまず変わることを常に心掛けております。しかし、実践で行うことの難しさも知っています。自分自身の身の回りのことから、少しずつ変えることが大切だと特に最近強く感じ、身近なところから実践を始めております。非常に地味ではありますが、一つ一つの積み重ねを大切に考えています。私自身まだまだ不勉強で未熟ではりますが、地域貢献を最終テーマとした日々の活動に、自らの行動が地域を変え、引いては日本を変えていくのだと確信しております。

 今回の講演も非常に得ることの多い内容でした。主催されました皆様には大変ご苦労さまでした。厚く感謝申し上げる次第です。
 我々も微力ではありますが、地域の一員としてより良いネットワークが構築できるよう協働で前進したいと思います。
平成19年12月18日
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