第 143 号
熊野神社訪問
 平成20年1月7日大和田塾頭と塾生の桐内さんと一緒に岡山県にある“日本第一熊野神社”にお邪魔しました。
 今回は、大和田塾頭が熊野信仰について以前から興味を持ち色々と調べていたことや、年明けの神事をする時期的な要素が加わったこと、そして、塾生の石川さんが地元の四国中央市の新宮町の活性化を目的とした活動を続ける中で田中成明氏(国際マンダラ協会会長)と出会い、新宮町にまつわる歴史や熊野神社などの現代に残る史跡について調べる機会があったことなど…何かと色々な事情が重なっての訪問となりました。

 私自身はというと、もともと宗教的な事柄全般に関して深く関わる機会も無く、知識も無いまま今日まで生きてきたという事もあり…正直なところ“熊野信仰”についてもあまり興味がありませんでした。決して前向きな意見だとは言えませんが、自分の知らない事に触れてみるのも一つの勉強だと思うことにして同行させて頂きました。

 大和田塾頭から“熊野信仰”について色々と教えて頂きながら岡山方面へと向かい、瀬戸大橋を渡って水島ICを降りて5分ほどで、目的地の日本第一熊野神社に到着しました。
 事前に電話にて訪問の旨を伝えていた事もあってか、宮司の佐藤氏をはじめ神社総代の岡田氏の他、熊野神社に関わる方々四名に迎えて頂きました。途中、岡山理科大学で教授をされていた石井氏や、ある企業の会長の本城氏が合流する運びとなり、予想に反して大人数での対談となりました。今回の訪問に至った経緯や塾生の石川さんが活動している新宮町の件、熊野信仰の歴史についてなどを話して行くうちに、いつの間にか多方面にまで及んだ長い談話の後、佐藤氏より日本第一熊野神社のお札を授かって、十二権現を参拝した後に帰路に着きました。

     

 熊野信仰について理解するには、私自身まだまだ知識不足で今回の訪問でも分からないことが多かったのですが、交通手段も科学技術も発達していなかった古の時代に“熊野信仰”が如何にして全国各地に広がったのかという歴史的背景と謎、“信仰心”が人々をまとめ、国を治める上で“政治”の役割を担っていたという事実…今回の訪問は、今まで神事や宗教に疎かった私ですが、信仰心が人類の歴史をも動かすという事実に触れる機会となり、少し興味を持つ切っ掛けとなりました。
平成19年1月7日
目次へ