第 149 号
楽エコフェアに参加して
 平成2039日に“グリーンアースうま”主催の「楽で楽しいエコしよう♪楽エコフェア 〜チームマイナス17%〜」に参加してきました。
 “グリーンアースうま”は、「チームマイナス17%(四国中央市で17%の温暖化ガス削減を目指す活動)」をはじめ「マイ箸運動(割り箸を使わず、自分の箸を持ち歩くことで森林を守る運動)」など、環境問題について考えるイベントや活動を精力的に行っている団体です。私の入塾以前からイベント等を通して時折お世話になっているという事で、今回もイベント開催のご連絡とお誘いを受けての参加となりました。
 さて、今回のテーマは“地球温暖化について学び、環境問題を考える”ということで、楽エコフェアの一環として上映される映画『不都合な真実』を観に、塾生3名で会場の土居町文化会館(ユーホール)に向かいました。
 会場に到着すると、子供からお年寄りまで沢山の人で賑わっていて、近年メディアでも盛んに取り上げられているだけに、世間の“地球温暖化”をはじめとした環境問題への関心の高さが伺えました。
 映画の上映を前に、グリーンアースうまの中川さんより“チームマイナス17%”運動の活動趣旨や参加登録などについての説明がありました。
 内容について簡単に説明させて頂くと…まず、各家庭や個人・団体で“チームマイナス17%”に登録します。そして毎月使用した電力を個々にチェックしながら、消費電力の削減を目標に競い合います。それらの情報を集計し、成績の優秀な個人や団体はホームページなどで定期的に紹介され副賞も用意されています。まさにゲーム感覚で楽しく省エネを心がけることで17%の温暖化ガスの削減を目指そうというものでした。
 中川さんの説明の後、元副大統領でもあるアル・ゴア氏が制作した環境ドキュメント映画『不都合な真実』を観ました。この映画については、映画館で上映されていた当時にかなり話題となったこともありすでにご覧になっている方や題名を聞いた事のある方も多いと思います。
 内容は、大気汚染や環境破壊によりもたらされる地球温暖化を軸に構成されていて、アル・ゴア氏が世界各地を訪れて講演している様子と、温暖化が引き金となって起っている干ばつや大洪水など、実際に世界規模で起こっている異常気象の映像などを交えながら地球の現状を伝えています。科学者が膨大なデータを元に予測する未来の地球環境と人類が直面している危機についての見解や、政治的視点から見た環境問題と現状とのギャップについても知ることが出来ます。その他、日本も含め先進国の国々が京都議定書での二酸化炭素排出量の6%削減を宣言して以来、国や企業を中心とした地球温暖化対策を世界規模で進めている計画やその内容についても触れています。テーマが環境問題なだけに、専門的で複雑なところも多かったのですが、個人的にはとても興味深い内容で勉強になりました。ただ、当日来場されていた子供たちには、少し難しすぎたかもしれませんが…
 また、映画の中では、危機的状況に直面している地球環境悪化の現状と共に、「真実を正しく知ることの重要性と自らが行動を起こすことの大切さ」を訴える場面が多くありました。“地球温暖化”という問題自体は社会的にも広く認識されていながらも、それを自分自身の問題として受け止めて、何かを実行して日々生活している人が一体どれだけいるのか…とても考え深い問いです。
 最近では連日のようにメディアを通し環境問題についての暗いニュースが報道されていて、私自身それらを耳にする度に未来についての不安を少なからず覚えますが…恥ずかしながら実際は何もしていない事を実感しています。自分に何が出来るのかを真剣に考える為にも、後日もう一度ゆっくりと『不都合な真実』を観なおしてみようと思います。

 先ほども少し触れましたが、私自身も含めた大多数が“知っているけど何もしていない人”のひとり・・・そういった現状の中で、地球規模で直面している環境問題をはじめとした問題を、個人の生活のレベルにまで落とし込み「自分には何が出来るのか」を具体的に提示して、実行しようとしている“グリーンアースうま”の皆さんの“チームマイナス17%”はとても意義がある運動だと思うし、環境問題という大きなテーマを考える上で必要不可欠なものだと思います。また、私達自身が四国政経塾として地域貢献を目標に活動していくうえでも大変参考となりました。
平成20年3月9日
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