第 178 号
東アジア前近代の学校と教育に関する国際シンポジュウム
 10月3日岡山県青少年教育センター閑谷学校で東アジア前近代の学校と教育に関する国際シンポジウムが開かれました。私達四国政経塾にも岡山の赤沢先生、森氏より、案内があり参加することにしましたが、5〜6名ぐらい参加を期待したが其々仕事の都合で、結果的に3名が参加致しました。

 9時に塾を出発し10時30分ごろ会場に到着致しましたが、開会式の途中からの参加に成りました。
 各講師の前に福岡女学院大学教授の難波先生より書院の歴史についての説明が有り、韓国、中国、日本に置いて何故書院が広まっていたか理解することが出来ました。

 次に中国哲学史学会 会長 陳 来 (北京大学教授)より朱子学、陽明学の現代的意義の講演が有りましたが、講演後の質疑応答で朱子学、陽明学を今の教育の中でどの様に生かしていくかの質問が有りましたが、残念ながら、時間の都合でお話は聴けませんでした、私自身も是非聞きたいものでした。
 朱子学と陽明学の違いと言うのは、朱子学は理論一辺倒なのに対して、陽明学は、理論を実践行動しなければ、人の心を洞察することは出来ないと言う学問なのです。
 つまり、朱子学が「頭を中心とした学問」で、陽明学は「心を中心とした学問」です。

 次に、趙 峻晧(韓国国民大学教授)とケ 洪波(中国湖南大学教授)の2名の先生の講義が有りましたが、残念ながら、私には通訳の方の話がよく理解出来なかったことも有って、理解するには長い時間が必要と思われます。

       

 只、この時代において、進学も無く、教養を求められる人が少ない中で、朱子学、陽明学を研究し個々の国において勉強されて、今の時代に大きな影響を与えている事に驚きを隠しきれません、日本に置いても其の時代、寺子屋で読み書きを教えていた時代ですが、日本には上手く、朱子学、陽明学のミックスした物と陽明学は陽明学とし、朱子学は朱子学として入って来ていたと思われます。
 講演の後、質疑応答が有りましたが、参加者の大半が大学で教鞭をとられている先生でしたので、私達の質問は幼稚すぎると思い、他の先生の意見を参考にさせて頂き貴重な時間と、未知の勉強に成りました。

 講演後、森さんの案内で閑谷学校の見学と資料館を見せて頂き、岡山を後に致しました。
 今回の講演は赤沢氏、森氏の招待が無ければ体験できない大変貴重な時間を与えてくれましたことを、感謝申し上げます。
平成21年10月3日
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