第 204 号
初めての偉人館巡りに参加
中岡慎太郎館・龍馬の生まれたまち記念館訪問
 中岡慎太郎とはどんなことを成した人なのか幕末の土佐勤皇党の一員で倒幕に尽くし近江屋であの坂本龍馬と共に暗殺された人くらいの認識しかないまま今回初めて四国政経塾の偉人館巡りに参加させていただきました。
 中岡慎太郎記念館と坂本龍馬の生まれた町資料館を見学するに当たり下調べするべく塾頭に質問させていただくと、塾頭からは『下調べはしないほうが本当の中岡慎太郎がわかる。』とのアドバイスをいただき、恥ずかしい程の知識しか持たないままの参加となりました。

 7月30日朝スタートは中岡慎太郎の生誕の地からです。高知の山の中の自然豊かなところで、今でこそ、きれいな道路がありますが、自動車の無い慎太郎の生きてきた時代では不便だらけの所でしょう。高知市内からもかなり離れた片田舎で日本の将来を憂い倒幕を目指し行動する。若い時から大庄屋の息子という安楽な立場にありながら、絶えず村人の為を思い何をなすべきかを考え、義に突き動かされ、我のことは省みず、人民の為のみに行動する中岡慎太郎を知れば知るほど人物の大きさ、行動力の素晴らしさに驚かされるばかりでした。
 この日は坂本龍馬についても、生まれた町の資料館を見学させていただき、同じ幕末を生きた二人を比較したときに、倒幕、攘夷において中岡慎太郎の成し遂げた功績は坂本龍馬を遥かにしのぐのではないかと感じました。倒幕、攘夷において何をすべきか、明確な目的をしっかり定め、その為に何をどうすべきか考えすぐに行動に移す。

 今の自分に置き換えた時に今から自分が本気でやりたい仕事を始めるにあたって、何が必要で、何をすべきかとても参考になり、同時に中岡慎太郎の様に行動してこそ、道は開けるという勇気も湧き出てきた気がします。
       

 中岡慎太郎を学び知るほどに私の中では龍馬も確かに同じように日本を憂い、倒幕、攘夷を成し遂げましたが、やはり中岡慎太郎がいなければどうにもならなかったのでは?という考えが出てきました。その中で二人の決定的な違いは中岡慎太郎の人脈の広さ、結びつきの強さが印象に残っています。全ては慎太郎の義による行動がこの結果を生み出したのは間違いないと確信しました。
       

 見学途中、塾頭から幕府側の近江屋での暗殺は龍馬ではなく慎太郎を狙ったのではないか?との見解を聞かせていただき、なるほど、とさすがに鋭い視点からの分析だなぁと感心させられました。

 今回偉人館巡りに参加させて頂き、中岡慎太郎の生い立ちや業績、人となりは、政経塾の諸先輩方のより明記して頂いておりますので省かせていただきました。私自身がこれか他の自分の人生の為に中岡慎太郎、坂本龍馬から、義や行動や、人脈の大切さを学ばさせて頂きました。本当に有意義な一日を感謝いたします。四国政経塾塾頭様、石川さん、桐内さんお世話になりました。有難うございました。
平成23年7月30日
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