第 228 号
上村珠美さん来塾【最大のピンチをチャンスに】

 1. はじめに
 11月の勉強会は、イベント企画・人材請負業「()エッグプランニング」取締役社長・上村珠美(かみむらたまみ)さん・43歳の講演を聴きました。
 上村さんは、潜在性二分脊椎・脊椎脂肪種による下肢麻痺という身体障害のハンディを持ちながら大好きな自転車に挑戦し、この挑戦は、麻痺したあしでは、普通に漕ぐことができないのでペダルと「ツークリップ」とい足を固定する器具を使用してヒザ、ヒジにプロテクターを装備して自転車に乗ることになった。
 身体のハンディを背負って、最初、自転車に乗車したとき恐怖について、どのようにして自転車を止めればよいか。どのようすれば転倒時に軽いケガで済むのか等器具を十分使いこなすことができ無いときの自転車に乗る恐怖は、健常者では分からない大変な恐怖感があったと述懐していた。

 2. 涙の完走
 上村さんは、2011年9月には、能登半島で行われた「ツールドのと」124.2㎞に挑戦して制限内に完走した。
 この「ツールドのと」は、健常者でもリタイヤ者も出る厳しいラリーで、これに挑戦したが上村さんは、途中、非常に苦しい時、どうしてこんなに厳しい、しんどい事に、挑戦せないかんのかと泣きながらペダルを踏み続け、ようやく制限内に完走したと述懐していた。
 この泣きながらペダルを踏み続けてゴールした先に、本当に苦労した後の、何物にも代え難いさわやかな気持ちが芽生え、何か一つ口では言えない代え難い貴重なものを得た清々しい気持ちになり貴重な体験を得ることができたことを語られ、私に、この貴重な生々しい葛藤の中から得た経験を聞くことによって「私も、一生、現役でがんばらねば」と元気をもらった。

 3. 最大のピンチはチャンスに
 今回の勉強会には、元県議・白石とおるさんも見えられ、白石さんからは、
 ・弱さの強さ=弱さを強さに替えていく心は何か。弱さを強さに替えることができたときに感
  動が生まれる。
 ・人は、敗者を人格まで否定してしまうことがあるが敗者になったことは否定できないが人格
  までダメになったのではない等の話をして頂き、人生は、常に勉強であり、ものの見方、考
  え方で心も豊になり、最大のピンチは、チャンスになり、また、弱さを強さに変えることに
  もなると教えられ非常に意義のある勉強会であった。
平成24年11月3日
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