第 241 号
青年塾・第17期生入塾説明会に参加
 年も明け、4日から仕事をスタートしはじめた頃、2年半程前に日本志民会議でお会いした、鈴木荘平さんから便りが届きました。内容は120日に青年塾17期生入塾説明会の案内でした。四国政経塾も今年の6月には20周年を迎えます。青年塾の活動を聞き、政経塾で活かせられる活動等を学習する為、また、上甲先生ともしばらくお会いしていない為、年始の挨拶も兼ね、参加させて頂く事と成りました。

 会場は、ホテル奥道後でした。会場に着いた時、やはり青年塾の塾生さんだなと感心させられた出来事がありました。階段から一人の塾生が、旗を片手に上がって来た時、私たちに「こんにちは」と元気よく挨拶をしてくれました。私もこんにちは…と、挨拶を交わしましたが、説明会に参加してくれる方か、またホテルの宿泊者なのか、解らないのに戸惑いもせず、挨拶をする。ふと自分を振り返った時、そう言えば自分も何時頃からか、散歩をしている時、すれ違う人にこんにちは、と挨拶をしたり、スーパーなどに買い物に行った時、売り場の棚に商品を並べている店員さんに、お早う御座いますの挨拶、トイレに行くと清掃中の方に、ご苦労様ですとか、有難う御座いますと、声をかけたりしています。自然と挨拶をする事が出来ている自分にも驚きですが、これも塾で教わったなかの一つで、人としてあたりまえのこと…。考えれば、塾の関係者でなくても、ホテルの関係者でなくても、人に挨拶をする、あたり前の事、ただ、一言言うならば、挨拶する側もされる側も、自然と気持が明るくなる事に気付き自然にできています。

 塾生さんと挨拶を交わした後、受付をし会場に入りました。

 青年塾とは『人間的魅力を高める場』
 次代を担う青年達の心の中に“志の樹”を植えつけることを願って青年塾を創設。“志”とは、みんなのために惜しげもなく、自らの力を差し出す心です。すなわち、この“青年塾”での学びを通じて、自分さえ良ければいい、目先さえ良ければいいという偏狭な考え方を克服して「みんなのために」「未来のために」と本気で考えられる人間作りをする塾です。

 政経塾の勉強会で幾度と先生のDVD等を観て勉強してきました。今回の、17期生入塾説明会では、青年塾 白井塾頭の挨拶、青年塾の現役生が、今どのような事を経験し学んでいるのか、また青年塾OBからの経験報告がありました。説明会での上甲先生の話もDVDの内容も同じなので、上甲先生から学んだ事を何点か説明させて頂きます。

 青年塾 塾長・上甲晃先生のDVDに収録されている、第一部 塾生の取り組み、第二部 塾長 上甲晃氏が問いかけるもの…。

 志とは
 志 … 志と言う事には3つの条件がある。3つの条件がそろった時に、志が存在する。

 一つ目、人生のテーマを持つ事
 人生のテーマとは、死ぬ瞬間まで追い求めるテーマ
 立場がどうとか、職場がどうとかと言うのが問題ではなくて、死ぬ最後の瞬間まで何のために生きるかという、自分の人生のテーマ

 二つ目、生きる原理原則を持つ事
 この一点だけは譲れないという、自分が生きていく上での原理原則を持つ事
 人間の肉体には背骨がある、その背骨が曲がっていると内臓に負担がきていろんな病気になる、人間には肉体の背骨と同時にもう一本背骨がいる、それは精神・心の背骨、まさに生きる原理原則。一流の人間はけして弁解しない。
 例えば、生涯弁解しない、この一点で良い、本当に貫き通したら大した人物になれる。まさに絶対これだけは譲れないという、生きる原理原則に生きる。

 三つ目、言行一致
 言っている事と、やっている事を一致させる
 口ではいくらでも立派な事や偉そうな事が言える、ですが部下も世間も絶対その言葉をもってその人の事を信用していない。なら何処を見ているか、言っている事とやっている事の実際の間を見ている。どういう人を人が信用するか、言っている事とやっている事を一致させようという厳しい生き方をしている人。言葉を換えれば、人に求める限りは自らやるという厳しさを持たないと、本当の意味で言行一致にならない。会社の上司であれば、部下に求める限りなら自らやる。あるいは教師なら、子供に求めるなら先生自らやる。この厳しさが、生きる原理原則、そして言行一致である。

 日本の若者の目に力を取り戻す ※説明会で話され言葉
 日本の若者には目に力がない、それは未来に対する思いや夢がない。若い人の目に力を取り戻す事は、日本の将来を開いていく一つの道筋である。青年塾をつくった一番の思いは、一人でも日本の若い人の目に力を持った人を増やしていく事が、日本の将来を明るくする。人生のテーマは日本の青年の志力回復

 視力回復 ⇒ 志力回復
 視力が回復すると、志力が回復する。本当の高い理想、大きな思いを持つとグッと眼に力が入る、人間はどういう時に眼に力が入るか、それは意志に力が入った時、強い意志を持つと眼に力が入る。
 日本の若者の目に力がないのは、まさに贅沢、非常に豊かになった日本人、その日本人の豊さを生み出した、ある意味一つの現象ではないのか、だから、この志力回復に人生をかける。日本の青年の心の中に、一本、一本志の樹を植えるという植林運動が上甲先生の人生のテーマである。

 万事研修
 自分が眼にし体験する全てが学びの基、これが万事研修。机に向って本を開いて先生の話を聞かなければ勉強にならないのではなく、本当に問題意識を持てば、全ての体験が学びの基である。これが松下幸之助氏の思いであり、松下政経塾の原点であり、青年塾の一番の教育の趣旨である。

 上甲先生の持論ではあるが「真理は平凡の中にある」という言葉。本当に大事な事は、実はあたりまえの中にある、あたりまえの事をしっかり努力する事は、真理に至る道、それは底力、人間の底力を養うという事は、誰でもやっているあたりまえの事を、誰よりもキチンとやれる事が、人間の底力。どんな平凡な事でも、青年塾での合言葉はそこまでやるか「え~おたく、そこまでやるの」という姿を見た時に、はじめて人との差ができる。あたりまえの事が出来るという事は、地に足の就いた人間になれる。あたりまえの事がしっかりやれるという事は地に足の就いた生き方である。真理は平凡の中にあり、平凡をしっかり歩む。

 上記、一部ではありますが、学んだ事を実践できているのか、いないのか、再度、上甲先生の教えを自分に問いかけ、しっかり歩もうと再認識させられました。

平成25年1月20日
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