第 248 号
・絵金蔵 ・自由民権記念館
龍馬の生まれたまち記念館 訪問
 5/18(土)の偉人館めぐりは、高知県の

 ○「絵金蔵」
 ○「自由民権記念館」
 ○「龍馬の生まれたまち記念館」を訪問した。

 初めての高知県立美術館「絵金蔵」訪問
 絵師・金蔵は、江戸時代から明治初期にかけての狩野派に学び土佐藩お抱えの絵師であったが、23歳の頃、贋作に手を染めたため土佐藩お抱えの絵師から身分を追放され、土佐の町絵師・金蔵となった経歴の持ち主である。
 身分を追放された絵師・金蔵は、波乱万事の人生を歩む中で絵芝居・歌舞伎の「播州更屋敷 鉄山下屋敷」や「芝居絵屏風」の他、「隠し落款」「血赤」「笑い」等のリアルで鬼才的な作品を残し、地域の人々に「絵金」さんと愛され、高知の文化として根付いたのである。
 今回の「絵金蔵」訪問において興味を持ったのは、土佐藩お抱えの絵師時代、土佐藩の四季を描いた幅20センチ、長さ7メートル大の絵巻物に
 *正月の行事絵は、年始の挨拶の状況
 *春の行事絵は、正月の行事は、節句に自宅へ客を招いて酒宴や勢いのよい初鰹等の状況
 *夏の行事絵は、打ち上げ花火等の状況
 *秋の行事絵は、七夕祭りや七夕祭りの夜は、神への供物は、畑作に入って作物を盗ってもよ
  い風習や村相撲の行事等の状況
 *年末の行事絵は、歳末には、にぎやかな市等の状況
を軽いタッチで描き、当時の土佐藩における一年間の生活がよくわかる文化財的な特筆すべき作品であり、現代との生活文化様式の比較に注目した。

 ○「自由民権記念館」訪問
「自由民権記念館」は、3回目の訪問であり今回での見学テーマを正面に掲げてある自由は土佐の山間よりの意味を考えてみる事にした。
 自由は土佐の山間よりは、土佐の板垣退助を中心に中江兆民、犬養毅らが明治維新政府が目指す方向とは違った新しい自由民権運動を目指し自由大懇親会や立志社設立等の活動により土佐の山間より近代史の民主主義の歴史に大きな役割を果たしたことを意味している。また記念館の中には、「民権かぞへ歌」として
 *一つとせ 人の上には人はなき 権利にかはりはないからは この人じやもの
 *二つとせ 二つとはない我が命 捨てても自由がないからは この惜しみやせぬ
うんぬんの歌が流れ、館内には、報道の自由権に対する風刺漫画等を展示するなど新生明治時代の状況をわかりやすくし表現し、明治維新の一端が見られた。

 ○「龍馬の生まれたまち記念館」訪問
 今回はじめて高知市立「龍馬の生まれたまち記念館」に入るなり、いきなり
 “まっことようきたね ゆっくりと見とうせ”と声をかけられ
「龍馬を育てた人と町」「龍馬と家族」「高知城下タイムスリップ」
「龍馬体験―龍馬、その時」「龍馬ゆかりの人ともの」「龍馬、その後を継いだ人々」等の状況を見てまわる中で「龍馬が生まれ時に背中に毛が生えていた」事実やコミカルな「龍馬と家族」の表現方法は意外であった。
           

(また、龍馬が座っている銅像の横で記念にスナップ写真を撮影した。)

 今回の偉人館めぐりにおいて、土佐は、どうしてこんなにも明治維新の立役者が多いのか(気候、風土によるものか?)を改めて考えさせられた。
平成25年5月18日
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