第 307 号
松下幸之助資料館 遠藤館長来塾
 平成27年から今年の1月にかけて4回程になりますが、定期的に松下幸之助資料館を訪問させて頂いています。資料館の訪問時には遠藤館長、事務所の方が快くお迎えして頂いており、遠藤館長直々の講話及び館内の案内をして下さっております。訪問の際、遠藤館長に次回は是非、四国政経塾の方に来塾して下さいとお願いをしておりました。今年の1月に訪問した際に遠藤館長から3月に四国政経塾へ行きますとお話があり、遠藤館長の来塾が現実となり310()、遠藤館長が来塾して下さいました。来塾にあたり遠藤館長にお話をして頂く事について、どのような内容にするのか大和田塾頭も考えていました。まず、遠藤館長直々に来塾して下さる事は難しく、また直々に講話をして頂く事も難しいと聞いていました。その為、来塾して下さるせっかくのチャンスなので、会場を借りて大勢の方々に声を掛け集まって頂く事も考えましたが、それでは、講話ではなく講義・講演になってしまうため、今回は、後遠藤館長との意見交換を設ける為に、政経塾の教室で少人数での参加という事に決まりました。

 310日、午後2時半頃三島川之江インターに到着との連絡が入り、インターまでお迎えに行き、先にホテルへチェックインし、塾に到着。遠藤館長は教室を見て回り、正直こんなに立派な建物だとは思っていなくて、とてもビックリしたそうです。講話は午後5時半からなので少しの時間塾で雑談をして、3時半から製紙会社の見学に行って頂きました。製紙会社の見学では、段ボール・家庭紙の原紙を抄く現場・BOX工場・自動倉庫などを見学しました。私は、製紙会社の見学へは同行していませんでしたが、遠藤館長は製紙会社の見学は始めてだったそうで、見学では興味深く観察され、工場内のスケールの大きさや紙が出来るまでの工程の凄さに感動されたそうです。

 午後5時半から遠藤館長の講話が始まりました。私自身は、政経塾での勉強会や資料館で遠藤館長から学んでいますが、参加しているメンバーの中には初めて学ぶ方も参加しており、全員が真剣に遠藤館長からの話を聞いていました。
 講話の内容は、故・松下幸之助塾主の教えの中から「素直な心・商売・経営・感謝」のお話をして下さいました。故・松下幸之助塾主、そして今回の遠藤館長のお話で学んだ事、これは幾度となく学び、また塾報で記事に残していますが、幸之助塾主は素直な心の初段になるには30年かかると言われています。素直な心になるには単純な事ではありません。そして商売・経営では、謙虚な心・感謝の心を忘れてはならないという内容のお話を頂きました。講話の後、意見交換をしました。その意見交換の中で、商売・経営に関しての質問があり、来客が伸びない為に現在は、本業の他にも仕事もしており、本業の集客率が上がらずに悩んでいる質問がありました。商売の根本は熱意があるかないか、熱意があれば、いろんな工夫が見えてくるし、人への対応の仕方も工夫してくる。また、自分の知識ではなく衆知を集める事、いろんな人の考えを集めれば、いろんな考え方が生まれる。そして、本業に徹するという事です。その他、参加者の中には議員の先生方もおられ、政治の中での相談や、また現代の子供は素直でないし、とても我がままに育っているなどの悩みもあり、その他では、今回の遠藤館長の講話から外れた質問もありましたが、当塾の事務局長でもある、鈴木県議からは講話の内容が凄く良かったのか、遠藤館長に講演の依頼は可能なのかという質問もあり、今回の遠藤館長の来塾は参加した方々にとって意義のある勉強会で非常によかったのではないかと思っています。
 講話及び意見交換は約2時間程でしたが、最初に述べていますが、遠藤館長直々に来塾・講話をして頂く事も難しいという大変貴重な時間を下さり、遠藤館長には感謝しております。

 次に、無事遠藤館長との勉強会も終わり、食事へと出掛けました。以前資料館を訪問した時、遠藤館長には夕食をご馳走になったこともあり、四国に来た時には美味しい幸をご馳走しますと約束をしていました。食事会では楽しい時間を過ごしましたが、沢山の美味しい料理を注文し、遠藤館長に喜んで頂けて本当に充実した日を送れました。
 また、これは個人的な事ですが、遠藤館長には来塾にあたり、数日早いですがホワイトデーと言ってチョコを頂きました。そして更に、翌日が私の誕生日だと聞き、サプライズで花束やプレゼント、そして誕生ケーキまで用意をして下さっていました。頂いた時に、感謝のお礼を述べたかったのですが、このようなサプライズは生まれて初めてで、感激のあまり“有難う御座います”としか言葉に表す事が出来ませんでした。後で話を聞くと、このサプライズは井川さんが考えてくれていたそうです。遠藤館長、そして井川さんの人への配慮・気配りには学ぶところです。故・松下幸之助塾主の教え、そして今回の遠藤館長のお話があった「謙虚な心・感謝の心」、常に人への思いやり、謙虚さや感謝が無ければ考えつかない事だと学びました。遠藤館長、井川さんのように、常に人への気配りや配慮、そして感謝の心を日々忘れず行動していきます。

 最後に、遠藤館長はじめ井川さんそして、食事会に参加して下さった皆様に感謝致します。本当に有難う御座いました。
平成29年3月10日
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