第 32 号

四国政経塾で学んだ『行動』の大切さ

 大和田塾頭に、毎週水曜日に塾で行なわれている勉強会に誘われ、出席したのが2003年の11月中旬でした。 その時は 『 勉強会 』 という言葉の響きに圧倒され、随分とそういった物から遠ざかっていましたので、正直 「 私みたいな者が・・・ 」 という気持ちがあったのですが、実際にその場に足を運んでみると私が思い描いていた堅苦しい授業 ( 先生と生徒 ) の様な 『 勉強会 』 ではなく、塾生それぞれが日頃、自分の身の回りで起こっている出来事に対して思ったこと感じたことを和やかに、しかし真剣に語り、塾頭も交えて各々が質問や意見を取り交わすといった、言わば 「 お互いが先生であり生徒である 」 的 『 勉強会 』 であったのです。 今まで受動的な勉強は嫌と言うほど経験があるのですが ( 学校の授業など・・・ ) いや、その気になればそういった機会を持つことも出来たのでしょうが 「 仕事が忙しくて・・・ 」 などとお決まりの言い訳をして、今まで自ら関心を示さなかった私は、その真剣な姿勢を目の当たりにして自分自身に恥ずかしさを感じ、それと同時に 「 私もこの場で学びたい 」 という思いが沸き起こり、それが切掛けとなり四国政経塾の塾生となったのです。

 塾生となってわずか1ヶ月半ほどですが、韓国にある姉妹塾で 『 機会の学塾 』 との交流勉強会や偉人館巡り ( 兵庫県赤穂市 ) など、塾に入る前ではなかなか経験できない、貴重な学びの場を得ることが出来ました。 ( 韓国や偉人館巡りでの事は、四国政経塾ホームページ内にレポートとして掲載していますのでそちらをご覧ください ) この1ヶ月半での貴重な経験で、私が学んだものは 「 とにかく、まずは行動を起こす事 」 それと 「 何でもその場に直接行き自分の目で見る事 」 この二つです。 これは常々大和田塾頭も仰っているのですが、言葉だけ聞くと 「 行き当たりばったりになるのでは・・・ 」 と思いますが実際にはそうでないのです。 ( 勿論、計画は必要です )

 人は今までに自分が経験した事のない、初めての事に接するときに知人やその事に詳しい人に尋ねたり、書物や現代ではインターネットで調べたりと事前に情報を収集して予備知識を得ようとします。 広い視野で物事を捉えようとする時、それはそれで重要で当然な事とも言えるのですが、その反面、人が10人いれば10通りの物の見方や考え方が有る様に、知人に尋ねるのはその知人の考えであり、書物などはそれを書き記した人の考えが多分に含まれているのではないでしょうか。 その為、それを鵜呑みにすると先入観に囚われて、真相を見落とす危険性を孕んでいると思われます。 ですから、まず自分の足で歩き自らの目で確認し考える必要が有るのではないでしょうか。そうした土台があってこそ周りから得た知識を生かすこともできるし、物事の違った一面も見える様になり、そして自分自身も今までとは違った考え方ができるのではないでしょうか。

 「 常に頭と心を真っ白にして物事を見詰めなさい 」 これも塾頭がよく仰っている言葉ですが、私自身何事にも常にニュートラルな状態で臨みたいと思っているのですが、知らず知らずのうちに今まで培ってきた経験を物差しに物事を判断してしまい、なかなか難しいものです。 しかし、まだまだ私の四国政経塾、塾生としての学びの時間は始まったばかりであります。 自然体と広い視野を養う為、常にアンテナを張り巡らし塾の教えの一つである 『 行動 』 すること大切にし、まず行動を起し様々な事を日々学び、吸収していきたいです。 最後になりましたが、この様な貴重な学びの場を与えて下さった大和田塾頭に感謝致します。
平成16年1月8日
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