第 320 号
しまの会社 創立10周年記念
 105日、しまの会社『創立 10周年記念』行事に光栄な事に招待され参加させて頂きました。
 この日は、松山で他の行事があり松山での行事を済ませ、上島町弓削島には午後4時過ぎに到着。記念式は午後6時からという事もあり、この日は弓削島に宿泊するという事でホテルへと向かいました。実は、弓削島に宿泊するのは初めてで宿泊先は、弓削島にある“インランド・シーリゾートフェスパ”です。お迎えに来て下さるという事で、ホテル到着後、少しの休憩をして会場へと向かいました。10周年記念は、しまでCaféで開催。Caféに入ると、主だったメンバーが招待されていていましたが、創立の節目となる式典に招待される事はとても光栄な事です。

 村上律子さんの島への思い入れは半端ではありません。しまの会社の立ち上げとなる村上律子さんの島への思いを紹介させて頂きます。

 しまの会社、代表・村上律子さまは、弓削島町役場にて公務員として38年間勤務され、女性初の課長に就任。地域おこしや支援・政策などに携わっていました。1993年、ゆげ女性塾を15名で発足。島に住むお年寄り300人に聞き取り調査を実施。1998年に弓削民俗誌を刊行。2004年、弓削島の16の女性グループからなる「おいでんさいグループ」を結成し、島内で体験交流など各種イベントの開催、そして公的支援の行き届かない高齢者へのボランティア活動を実施。また弓削港近くの商店モール内に店舗を借り、お年寄りがつくる手毬・編み物・野菜等を販売する直売所「海の駅 おいでんさい」を運営。こういった活動が島民から支持を集めて2008年『株式会社しまの会社』の立ち上げへと繋がりました。

 島を取り巻く環境が変わりつつある中で、弓削島が育む自然の資源を、島で生き抜く昔ながらの知恵と既成概念にとらわれない新しいアイデアで、周囲の人たちを巻き込みながら、弓削島の活性化を推進し『弓削島ブランド』を全国・世界へ発信することで、島で暮らす人々が元気で、活気溢れる島・町を再び取り戻すために立ち上がります。
 はじめの一歩として『弓削島ブランド』づくりを島民に呼びかけ、弓削島の玄関口、弓削港に近い民家をリノベーションし、島の恵みである海や山の『摘み菜』をおいしく食べられるお店、2008年「しまでCafé」オープン。
 その後、京都東寺の『塩の荘園』という輝かしい歴史を今に伝えることも弓削島の歴史を語り継いでいく上で大切な役割だと考え、20107月上旬に「NPO法人 弓削の荘」を設立。古代の製塩技術をそのまま受け継いだ藻塩づくりをはじめ、古墳時代の塩づくり体験もしていただきつつ塩の商品化を進め、現在5種の塩を『弓削塩』として製造・販売。20107月下旬には「NPO法人 しまの大学」と呼ばれる地域活性化プロジェクトが動き出し、インターネットなどを通じ、島の中の人と外の人が一緒になって地域の課題を解決していこうという取り組む大学。
 高齢化や人口減少による耕作放棄地や空き家対策、商店や航路の廃止や減少などに歯止めをかけ、地域活性化を加速的・飛躍的に改善させていくこれらの事業に加えて、高齢者施設や独り暮らしの高齢者への配食サービスや上島町を調査・研究、合宿、移住・定住などの目的で訪れるみなさまに宿を提供する民泊事業など、公的サービスの手の届かない事業を推進することこそが「株式会社しまの会社」に与えられた使命だと考えています。※しまの会社HPから引用

 上記HPを引用してですが紹介をさせて頂きましたが、人はまず家族の為、自分の生活の為働いている方がほとんどだと思います。しかし、村上律子さんは家族や自身の為ではなく、過疎化しつつある島の為に、自身の知識・知恵を活かし島の地域活性化の為の島づくり、島の資源を活かした物作りを形にし外へ発信。社名の通り島の為の会社です。

 四国政経塾は、しまの会社を通して弓削島フォーラムやコミュニティービジネス・しまの大学シンポジウム、4年前からは東寺への塩の献上同行、昨年2月からは上島町・島の活性化問題会議等他、しまの会社創立から、様々な行事に携わらせて頂きました。たしかにこうして10年振り返ってみると様々な行事に参加させて頂いていても、まさか招待されると思ってもいませんでした。大和田塾頭とは、やっぱり節目となる10の記念式なのでお祝いとして何か形で残るものを記念品で持って行ってはと話し合いました。また、しまの会社の方々には失礼かと充分承知の上でしたが、10年という重みもふまえ塾から感謝状をお渡ししようと塾から、しまの会社 10周年記念の感謝状・記念品を贈呈させて頂きました。そして、当日は村上律子さんの誕生日という事もあり、私から日頃村上さんにお世話になっている御礼を兼ねプレゼントを贈らせて頂きました。式典は緊張する事なく、島ならではのざっくばらんな場で、料理は島の恵みである海や山の食材を使った料理で、全てしまでCaféで料られたそうですが、あれだけの沢山の料理の準備は朝から凄く大変だったと思います、皆さんご苦労様でした。村上さんの挨拶・乾杯の後、美味しい料理を頂きながら楽しい記念日となりました。楽しい時間を過ごし10時頃ホテルに戻り休みました。

 6日、朝目を覚ましベランダに出て眺めると、目の前に砂浜・壮大な青い海が拡がり、凄く素敵な景色に驚きました。ベランダで海を眺めているとトンビが飛んでいて、空に円を描く様に回りながら飛んでいたのですが、飛んでいるトンビとの距離が、海を眺めている私に段々と近付いてきて少し怖かったですが、あんなに間近で見られるのも自然豊かな島ならではないのかな?と思いつつ、しばらく壮大な景色を眺めていました。この日は、予定もなく帰るだけでしたので、ゆっくり朝食を済ませ、先日のお礼も兼ねて帰りにCaféに寄り挨拶をして塾へと帰りました。

 最後になりましたが、創立10周年を迎え誠におめでとう御座いました。しまの会社の益々の発展とご多幸を申し上げると共に、今後も何卒宜しくお願い致します。
平成30年10月6日
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