第 46 号

事務局長 新年のご挨拶

 新年明けましておめでとう御座います。皆様におかれましては、お健やかに新年をお迎えになられたこととお喜び申し上げます。

 年頭にあたり、昨年顧みてみると私にとりまして、大変大きな節目の一年でありました。何より、私の人生の転機であった愛媛県議会議員選挙。長年、国会議員の秘書として、地域社会に貢献させて頂いておりましたが、県政に送り出して頂いた今、政治家としてのその重責に身が引き締まる思い出一杯であります。しかしその反面、この地域をいかに良くしてゆくか、市民の幸せのために皆様にどれだけ納得頂ける仕事がこの私にできるのか、そして、どうすれば未来に希望を抱き、毎日の生活を送って頂ける環境整備ができるのかと、時間自答し続けながら自分を奮い立たせています。重責と希望が交錯する毎日ですが、暖かい皆様のご支援と心強い御協力に助けられております。


 一方、我が国におかれましては、依然、経済が低迷しており、景気の回復が切望されてはおりますが、回復の兆しがみえるものの、まだまだ引き続き厳しい状況下にあり、イラク問題・治安対策や年金問題等々、たくさんの問題が山積しております。また、政府は三位一体改革を推進し、国から地方へと地方自らの権限と責任と財源を拡大させ、地方分権型社会の実現に向けた取り組みを行なって参りました。その流れを受け、私達の地域は昨年4月1日に将来の大きな夢と希望を持って、2市1町1村が合併し、四国中央市が誕生致しました。諸先輩型の多大なる御努力と地域住民の熱意の賜と感謝しております。今後はこの合併が私たち市民に大きな希望を与えてくれるものと願い、市民が一丸となって、知恵を出し合ってより良い町にしてゆきたいと考えております。

 そして、自然災害に襲われた年でもありました。夏には一連の台風により、この地域をはじめ、日本各地に多大なる被害をもたらしました。多くの尊い命が奪われ、大切な財産も失われ、日常生活にも困難をきたしましたが、私は、この台風によって教えられたことが数多くありました。被害状況を視察しながら感じた事は、ここまで被害が拡大した背景には、自然界に対して余りに人間が身勝手であったことでしょう。自然界からの警告、そして、その代償であったのだと感じています。また、新潟では10月に地震が発生致しました。厳冬の中、今も不自由な生活を強いられている被災者の皆様。未だに余震の恐怖に怯えながら、いつ元の生活に戻れるのか分からない不安を抱きながらも精一杯生活をされています。人間は自然の前では本当に無力であるとつくづく感じさせられた一年でもありました。私はこれらの体験や出来事をふまえ、安全で安心して暮らせる社会の構築を急がなくてはならないと痛感しております。

 今年、平成17年は、地方自治にとりまして重要な1年になると思います。真の分権型社会の実現に向けた地方行財政制度の確立と充実を図り、安心して安全な暮らしの実現、人と自然にやさしい社会作り、また、地元経済の発展・安定の為に民間と行政が連携をとりながら、真のパートナーシップの充実を強く求められていると考えております。この様な事を一歩一歩確実に実現させ、より素晴らしい地域作りのために努力する所存で御座いますので、皆様方の一層の御指導、御鞭撻を賜ります様、お願い申し上げます。 平成17年が皆様にとりまして輝かしい1年となりますことを心からお祈り申し上げ、年頭の御挨拶とさせて頂きます。
平成17年1月1日
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