第 59 号
全ての存在は繋がっている
(Earthdayに考えた事)
 うま『地球村』の中川ご夫妻と始めてお会いしたのは、毎週水曜日に行われている塾での勉強会で、ネットワーク『地球村』の存在を知ったのも、恥ずかしながらその時でした。ネットワーク『地球村』(代表・高木善之氏)は「美しい地球を子供たちに残したい。」と言う思いで、非対立(抗議しない、要求しない、戦わない)を基本理念として、環境や平和をテーマに様々な活動をされているネットワークで、うま『地球村』は四国中央市在住の会員の方を中心に結成されているそうです。

 今回、4月24日(日)にうま『地球村』の主催で、アースデイ (地球の日)にちなみ、アースデイカーニバルが土居町文化会館(ユーホール)で開催され、私たちも賛同させて頂きました。当日は会場にて、各賛同団体のブース展示と交流が図られ、映画『ガイアシンフォニー/地球交響曲-第五番-』の上映もされ、このレポートでは、その日私が個人的に感じた事などを、思い付くままに書かせて頂きました。

 まず『ガイアシンフォニー/地球交響曲-第五番-』とは、どんな映画か・・・一言で言うと「慈愛に溢れる映画」ではないでしょうか。物語ではないので「何処がどう良かったか・・・」は、その人個人の思う所にもよるので上手く表現できません。と、言うか、無理に言葉で表そうとすると、この映画の良さが薄れていく気がするので、機会が有れば一度見て頂ければ解ると思います。
 映画の中で「人間は、奇跡に近い確率を乗り越えて、この世に存在している。」というシーンが有り、深く印象に残ったのですが、地球上に生命が自然発生する確率は【10の40,000乗分の1】らしく、有名な天文学者が言うには「ゴミ捨て場をたまたま襲った竜巻が、そこに有ったガラクタを寄せ集め、ジェット旅客機が出来上がる。」位の奇跡らしいのです。・・・(驚) しかし、そのゼロに近い確率を乗り越え生命は発生し、ここに存在しています。と、なると (※ここからは、飽く迄も私の想像ですが) ゴタゴタと理論、理屈を並べるよりも、そこには人智も及ばない、なにかの『力』が働いていると考えた方がより自然ではないでしょうか。その『力』の存在が何か・・・と言う話になると、映画の主旨から大幅にズレますし、純粋な活動をされている『地球村』の方々が色眼鏡で見られ、誤解を受ける事になってはいけないので割愛しますが、見事な調和を保っている宇宙や、地球上の生命の存在には意味が有り、一つひとつが繋がっています。人間のエゴだけで、それらを翻弄するのはどんなに身勝手な行為でしょうか。でも悲しいかな、人は宇宙との繋がりを忘れ、この惑星は汚れ、環境バランスは崩れ始めています。そこかしこで犯罪が発生し、地球の何処かで戦争や内乱が起こっています。エゴや欲望が当り前に存在し、何処かで誰かが苦悩し、悲しみに涙を流しています。企業間での熾烈な戦いは日に日に激しさを増して、会社の生き残りを賭けて、社員のリストラも已むを得ないといった状況です。
 未来への不安材料は、探さずとも目に飛び込んでくる現代。今まで散々偉そうな事を言っていた私も、青臭い理想論ばかりで、平和や環境、荒んだ世の中に対して何をして来たかといえば、文明社会の便利さは捨てられず、自分や家族の事で精一杯で、具体的な行動など何一つ起こしていません。正直、四国政経塾にいなければ、ネットワーク『地球村』の存在も知らず、様々なことをこんなに深く考える事もなかったでしょう。
 アースデイカーニバルに参加させて頂き、うま『地球村』を始め、各団体の方々の「純粋に地球の未来を思った謙虚な活動」に触れ、幸せな気持ちになることが出来ました。
 目の前にある問題に対して、解決策や方向性を見出せてない私ですが、これからは「今の自分には、分からない事が有りうる。」そして「常に、他の答えも(正解)も存在する。」という対話の姿勢を大切にし、行動を起こすに当たっては『自己満足』や『自己顕示欲の裏返し』にならぬ様に「今、自分に出来ることは何か。」を考え、謙虚にそして素直に行動に移します。(周りを変えるには、まず自分から・・・)

 うま『地球村』を始め、集った各団体の皆様、こんな私ではありますが、今後も色々と教えてやって下さい。宜しく御願いします。
平成17年4月24日
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