韓国「機会の学塾」訪問
 平成18年3月17日から20日の4日間、韓国との民間交流事業の一環として、釜山市にある「機会の学塾」を訪問しました。私にとっては始めての釜山訪問です。
 今回の訪問目的は、機会の学塾16期生の卒塾式への参加が出来ないこともあり、少し早い時期ではありますが、当塾頭からの卒塾のお祝いの言葉を贈ることと、今後「機会の学塾」と「四国政経塾」との相互交流をいかに進めていくかと言う問題について議論と提案をすることです。相互交流を進める上で一番課題となっている運営資金をいかに生み出すか?!という観点から、韓国と日本とのビジネス展開の可能性について重点を置くこととしました。

 17日、朝8時に塾を出発し淡路島の洲本から高速艇で関西空港へと渡り、釜山に到着したのは14時過ぎです。空港までの移動時間が約2時間、空港から釜山までも約2時間と、異国と本国との移動時間に差が無いことからも、改めて身近な国であると感じました。釜山空港では、学塾の皆さんが温かく出迎えて下さり、ホテルへ移動し小休憩をとった後、機会の学塾のユウ塾首と約4ヶ月ぶりの再会です。

 学塾の皆さんと夕食にカルビをご馳走になり、事務所へ向かいます。到着したときには学塾の皆さんが、別室で勉強会を行っており、20時30分から約40分間、先ず大和田塾頭より16期生の卒塾に当たり、ユウ塾首と共に機会の学塾を立ち上げた時のお話や、卒塾生に志を持ち、努力して自分自身を前進させてほしいとの言葉を送られました。皆塾頭の話を聞きながら、常にメモをとる機会の学塾の皆さんの話を聞く姿勢には、いつも感心させられます。その後10分程お時間を頂き、四国政経塾と機会の学塾の今後の交流について、私より学塾の皆様にご提案を申し上げました。現在まで10数年間に渡り、相互交流が続いているのは、ユウ塾首と大和田塾頭とのそれぞれの塾のトップ同士の信頼関係の下に成り立っている事実から、現在までの交流を振り返るとき、塾生間の交流が乏しく、未来の相互交流のあり方を考えるとき、現実的に相互交流事業に必要な経費をいかに生み出すか?!相互協力により塾生間での新しい事業展開を生み出すことはできないか?!という内容であります。韓国語への変換ソフトを使って、事前に資料も準備しましたが、誤字脱字があった箇所はユウ塾首に訂正を加えて頂きました。

 18日、宿泊しているホテル内にて、ユウ塾首のご紹介で、Komohtek という会社の総経理を担当されている李相健氏とのミーティングを行いました。Komohtek という会社は、洗顔用ソープを開発、製造、販売している会社で、日本では東京・名古屋等への輸出実績を持っております。四国へはまだ入って着ていない商品です。肌にやさしい石鹸をテーマとしており、ヤシ油で作った石鹸はアトピー性皮膚炎にも有効という商品もありました。洗顔用ですので、主には女性にご紹介したいものでありますが、後日サンプル商品を送ってもらいますので、皆様にご紹介してみたいと思っています。夕刻からはSeojon.TELcomのヤン社長と面談致しました。Seojon.TELcomは韓国でも有数の通信(IT関係)事業で、大きく飛躍をしている会社であります。とても気さくな社長さんで、少し気を緩め過ぎたこともあったのでは、と反省しております。ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。

 19日、ZENITEMという便座シート(紙製)の世界的特許製品を製造販売している会社のチャン社長と面談致しました。大変興味深い製品で、新しい事業展開の光も見えた大変有意義な会談でした。その後海雲台(釜山市の海沿いの町)にある料理店で、塾生の方々と韓国風の刺身料理をいただきました。丁度ワールド・ベースボール・クラッシックの日韓戦の中継時間で、互いに母国を応援しながらの昼食で賑やかでした。日本優勢で進むなか少し重たい空気を感じたのは、私だけでしょうか?!夕刻からは日曜日ということもあり、釜山市の名所である国際市場を訪れました。この日はユウ塾首のご次男であるチャンミン氏が同行してくださいました。チャンミン氏は、日本の劇団四季のキャッツに出演している優秀な劇団員です。国際市場の賑やかな店並みに驚きを感じながら、釜山の商業の原点を見た気持ちになりました。とにかく皆元気で、私達の町には無いすごいパワーを感じました。

 20日、ホテルを9時にチェックアウトし、学塾の塾生さんに空港まで送って頂き、帰国の途に着きました。帰り道に車を運転しながら、韓国の山々と日本の山々の違いに改めて、日本の自然の豊かさを感じました。今度こちらに機会の学塾の方々が見えられたときには、是非とも日本の自然を存分に紹介したいと思いました。

 この4日間ユウ塾首をはじめ、機会の学塾の皆様には休日にも係わらず、本当に温かくご支援をくださいましたことに心より感謝申し上げます。また、カバンに入りきらない程の沢山のお土産を頂き、本当にうれしく思います。今回の交流を通じて、相互交流の継続を強く確信し、今回ご提案頂いたそれぞれの企画を四国政経塾において、塾生間でもよく研究を重ね、成果の上がるものにしてゆきたいと思います。  最後になりましたが、釜山市でお世話になりました全ての方々に、心より御礼申し上げます。
平成18年3月20日
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