“久しぶりの再会” 韓国 機会の学塾訪問
 今回、3泊4日の学塾訪問が決まり、記憶をたどってみるとちょうど1年ぶりの訪問でした。1年前の訪問は、4月25日〜27日に掛けて、学塾が主催のチャリティーイベントへの参加でした。今回は1泊多いですが、25日〜28日の訪問という事で、偶然ですがちょうど1年ぶりの訪問でした。1年ぶりの訪問と言う事もあって、久々の学塾の皆さんとの再会と、久々の緊張と楽しさと懐かしさで気分は踊っていました。

 さて、1日目25日、朝6時に塾を出発⇒関空⇒釜山到着、釜山に着くと劉先生と金さんが出迎えて下さいました。金さんは、劉先生の友人で、是非自分の家に泊まって下さいと言って下さ
っていて、最初の予定では1日目金さんの自宅に泊まる事に成っていたのですが、本当に申し訳なかったと思います、スケジュールの都合で宿泊できず、断っていたのにもかかわらず、空港へ劉先生と一緒に出迎えに来てくれていました。1日目は、Pension 四季に宿泊でしたが、宿泊先に向かう前に、新しくオープンしたアウトレッドの店に連れて行ってくれました。ホール内は、中心にちょっとした子供がくつろげる遊具が置いてあり、店舗には、ブランドショップが並んでいて、靴・カバン専門店など、店内はどっちかっていうと女性のファッションが多かったです。(お金があればもっとゆっくり見て買い物したかったです)
 アウトレッド店を見学した後、夕食をご馳走になりました。今回新しくスタッフとして入塾した江口さんが一緒でしたので、初めての韓国訪問だったため夕食は韓国料理定番のブルコギとカルビをご馳走してくれました。私は1年ぶりの訪問だったためか、料理がとても懐かしく一口食べる度に「そう、そう、この味」と、味わいながら食べていました。夕食後、劉先生が講師として通っている大学へ立ち寄り、少しの見学でしたが残念ながら土曜日のため大学が休みでしたので学生の姿がなく、とても静かな校内でした、今度もしも訪問する機会があれば、是非劉先生の教室を見学したいです。

        

 大学見学の後、宿泊先のPension 四季へ向かいました。このPension は、劉先生が建てられたPension で、紹介があれば誰でも宿泊ができ、Hotel とは違い、合宿や勉強会等にも利用ができます。大和田塾頭が劉先生に質問しました、以前Pension が建てられた時、名前が四季とは付けられていなかったのに、何時からPension 四季になったのかと質問したところ、劉先生の二男であるユウ・チャンミー氏が、日本の劇団四季に入団し、今活躍しています。そのため、Pension の名前が、Pension 四季になったそうです。Pension へ向かう途中、劉先生がちょっと待っていて下さいと、1店の店によりました。まだ温かい白いケースを渡されたのですが、その中身はまだほんのり温かく手渡された時、劉先生が中身の話をしてくれましたが、劉先生の奥様が、私のために山でできた薬草をつんでくれてその薬草を和菓子にする為お店に頼んでくれていた和菓子でした。(私のためにと言っていましたが、来客する皆のためにだと思いますが、ありがたい事でした) Pensionへ到着すると、もちろん劉先生の奥様そして金さんの奥様も出迎えに来て下さっていました。まず、各自の部屋へ案内して下さり、その後皆と少しの時間、お茶や果物、そして奥さんが用意してくれた和菓子を囲みくつろぎました。最初宿泊する予定だったお詫び、そして訪問するために1日私たちの為に時間を空けて下さったお礼に各自金さん夫婦にお土産を渡しました。その後、劉先生が自分の部屋から世界のコインを集めている貴重な物を大和田塾頭へプレゼントすると出してきました。それから有名な書道の先生が書かれた物や、墨絵などを大和田塾頭と出会ってから数多く集めており、それを持って帰りなさいと見せてくれました。その中の一枚を「これは、桐内さんが持って帰りなさい」と、手渡してくれました。ですが、大和田塾頭の為に集めた物を、まして劉先生が頂いたものですから、有名な先生方の書かれた書を、私が頂いて良いのかどうか・・・?少し悩みましたが、大和田塾頭には申し訳なかったですが劉先生が私にと下さったのですから気持ちよく頂きました。そんなやり取りの後、同行していた石川さんと江口さんは、先に寝床につき、しばらく劉先生と3人で話していました、大和田塾頭より先に寝るのは失礼かと思っていましたが、時間も10時を過ぎていてシャワーも浴びたかった為、大和田塾頭より先にシャワーを浴びさせていただき、私も寝床に着きました、大和田塾頭と劉先生は11時過ぎ位まで2人で、今後の塾の事やいろんな話をしていました。大和田塾頭は自分がシャワーを浴び寝床に入る時、各自の部屋へ寒くないかと見回りをしていましたが、やっぱり心配なのか、自分も疲れているのにもかかわらず、塾頭としての責任なのか、常に自分よりも周りへの気遣いには感心させられます。(見習わなければならないです)

 2日目26日、朝8時半に朝食と聞いていましたから、携帯の目覚ましを6時にセットしていました、何時頃か分かりませんでしたが、目覚ましより先に、暖炉に火を付ける音で目が覚めました。多分奥様だと思います。私たちの為に朝早くから準備をしてくれていました。朝食は、温かいご飯にスープ、カルビの入った野菜が沢山の炒め物、そして日本で言うならいろんな佃煮、私は日本では朝食は食べず、何時もコーヒーですませますが、今回の朝食は食が進みとても美味しかったです。この場で申し訳ないですが、1泊でしたが奥様には大変お世話になり有難う御座いました。

       

 劉先生の所から釜山まで電車で移動の為、9時過ぎに奥様とお別れの挨拶をして駅に向かい、電車に乗り釜山へ・・・。釜山駅に着くと、OBの方とソンジョンテレコム(IT産業)梁会長が出迎えてくれました。釜山駅からホテルへ向かいチェックインを済ませ、昼食へ・・・。昼食は梁会長がご馳走してくれました。梁会長とは何度も会っていますが、この日は初めて梁会長の奥様も来て下さり、はじめて奥様とお会いする事ができました。昼食の後、新世界百貨店が最近新しくできたので百貨店を見学に・・・、ちょうど百貨店の近所に、梁会長の経営する会社があるという事で百貨店の前に会社へ向かいました。先ほども言いましたが、梁会長とは何度も会っていますが会社を訪問するのは初めてでした。会社は大きなビルで、社員が働くフロアーや梁会長の部屋など案内してもらいましたが、やはり会長ともなれば部屋が違います、びっくりしたのが、会長のデスクの後ろに高そうな按摩器が置いてありました。部屋の広さが私の塾の事務所より断然広く、その広い部屋の中は、会長のデスクに按摩器・6人掛けの応接セット・壁際に書棚、広いわりにあまり物は置いていなくて、すっきり整頓された会長の部屋でした。
 梁会長とお別れの後、百貨店に入り色んな物を見て回りました。大和田塾頭が初日釜山に着いた時、ちょっとした不注意で荷物の入った大事なカバンの足の部分を破壊してしまいカバンが壊れていた為、百貨店でカバンを見ていましたが、やはり新世界百貨店です、カバンの値段が代替1万〜高くて3.4万だろうと見て回っていましたが、見てびっくりカバンが9万以上もの値段が付いていました、これは高すぎて買えない・・・、結局国際市場で探す事となりました。この新世界百貨店も新しく出来たため、見学に連れて行ってくれたのですが、ソウルからの来客も多いそうで百貨店の隣には、今建設中のロッテやホテルなども建てられるそうで、その場所も近いうちに地元の人たちだけでなく海外からも訪れる地域に発展するように見えました。百貨店の後、スケジュールにはありませんでしたが、時間がある為、百貨店から近いという事でUN墓地の見学に出かけました。UN墓地は、子供の国際交流の時や学塾の勉強会に訪問した際に何度か見学した事があります。UN墓地の後、夕食時間まで時間がある為一度ホテルに帰り予定の時間まで休憩をし、夕食の為、夕刻5時半に劉先生と学塾理事 ソンさんが迎えに来てくれて夕食のお店へ・・・。場所はチャガルチ市場の中にあるお店でした。そこで食事するのは2回目で、肉料理ではなく魚料理です。魚料理ですから刺身が出てきました。日本流にワサビ醤油で頂く食べ方もありましたが、韓国流のお肉を食べるように、お刺身も野菜や味噌・キムチなどと一緒に野菜に巻いて食べました。頭で想像してみると「サンチュの中にお刺身・・・・ん」と思いますが、一度皆さんも韓国へ行った時食べてみて下さい、とても美味しいです。刺身の後、魚のチゲ鍋とご飯が出てきてこの時も、懐かしい味と思いながら美味しくご馳走になりました。1日のスケジュールも終わり・・・ホテルへ・・・・。

 3日目27日、この日はフリーな時間を入れてくれていて、ホテルの前にある高麗土産品店の朴さんのお店で朝食をとる事になっていて
、朝8時半に朝食をとりました。朴さんとは学塾での勉強会のため訪問してからのお付き合いで、お土産店の朴さんですがかれこれ6.7年の付き合いになります。大和田塾頭はもっと長い付き合いになりますが、朴さんはお客相手の仕事ですから、日本語がペラペラで自分のジョークも通じるくらいの人です、午前中のフリー時間に、朝鮮人参専門店へ行き、大和田塾頭のカバン探しに出かけました。無事用事も済み12時に劉先生が昼食のためホテルに迎えに来るという事で一度ホテルへ帰りました。12時頃、劉先生とパクさんが迎えに来てくれました。パクさんは、学塾でDream Campというチームを作り、Dream Campとは、青年を育成する「夢のキャンプ」という意味のチームで活動を行っています。昼食はパクさんの招待で釜山でも予約をしないと入れないというお店で、お茶の専門店で身体の健康の為に作られる料理の専門店でした。韓国へは何年も通っていますが、初めて食する料理も出てきました。昼食の時には劉先生を始め、理事のソンさん、事務局のジョンさん、初めてお目にかかるソン・ボン ギィさんと食事を楽しみました。食事の後学塾での勉強会まで時間があるので一度ホテルへ帰りました。昼からもフリー時間で、江口さんが初めてなので国際市場へ出掛けました。国際市場を探索後ホテルへ帰り、5時半に夕食の為ソンさんが迎えに来てくれました。夕食はバイキングでした、食事の後いよいよ勉強会です。8時から勉強会
、まず自己紹介から勉強会がスタートしました。もちろん大和田塾頭の講義で、議題が「人生の意義」です。講義している途中日本語の意味が少し難しく、通訳ができなかったため話の内容が少しずつずれていくのが分かりましたが「この世に生まれた人間の役目は何なのか?個々にその役目が違うものだ」と、塾頭の話が有りましたが、私の生まれてきた役目は何だろうと考えている時に、塾頭がその役目について講義を進めていました。
 この世に生を受け生まれてきたのには、それぞれに意味があり、それぞれの役目があります、と塾頭から以前教わりました。私は政経塾の15周年記念の時、挨拶でその話をさせて頂きましたが、塾頭の言っているこの世に生を受けたのは
、ただ生まれてくるのではなく、生まれてくるには意味があり役目がある、皆それぞれ進む道があり、その進む道にもそれぞれに与えられる役目があり、自分に置き換えれば、この世に生まれてきたのは意味があるから父母の子として生を受け、これまで歩んできた道、そしてこれから歩んでいく道にも自分の役目があるという事、その時、その時に自分がどれだけ真剣になれるか、皆ひとり一人歩む道が違うように、今自分に置かれている場で、職場だけではなく、家にいる時やプライベートの時間、一日一日を自分にしか出来ない事や置かれた立場で役目を果たせているかという事、そうは言ってもそんな事を日々考えながら生きていく事は出来ませんし、自分が役目を果たせているかどうかは、自分では分かりません。ですが、一日の中で、何も考えず時間に流され、まぁ〜いっか、と過ごすのではなく、一日を真剣に過ごしていればそれなりに意味のある一日であってそれなりに役目を果たせているのではないか、生を受け与えられた命だからこそ自分の歩んでいる時間を真剣に生きているか、という事だと私は思うのですが・・・・。
 それから、人間の役目とは各々の環境、置かれた立場で変わるもので、毎日命がけで物事に従事して一生懸命生きて行くところに役目が見えてくるものだと話していました、私自身本当に一日一日真剣に生きているのかどうかと考えて自分を振り返った時、恥ずかしいですが、私には自分のその役目が分かりません、塾頭の言うように日々の生活の中で真剣に生きていれば役目という意味も解り、自分の役目が見えてくるのかな・・・・と、これからも今まで以上にもっと真剣に過ごしていかなければならないと思いました。塾頭の講義も9時半に終わり、劉先生はじめ学塾の皆さんにお別れをしてホテルへと帰りました。

       

 最終日28日、帰国の飛行機が11時発なので、8時半にホテルを出発し、釜山⇒関空⇒塾へ
・・・。今回の学塾への訪問は、何時もの訪問よりも時間にゆとりがあるスケジュールでしたが
、滞在中いろんな方々にお世話になり、毎度の事にはなりますが本当に感謝しております、特に今回見習わなければならないと強く感心させられたのは、学塾理事 ソンさんの行動です。ソンさんは、カンボジア学校のボランティアの為、26日にカンボジアから帰国したという事を劉先生から聞いていました、帰国して間もないのに私達の送迎の為、劉先生の電話一本で疲れているのにも関わらず、その場に駆けつけてくれた事です、ソンさんのあのパワーはどこから生まれるのか・・・? ソンさんは学塾の理事でもありますが、自分が経営する会社のトップでもあります、本来なら数日であっても会社を留守にしていたのなら、まず会社からだと思うのですが、私達には疲れた顔など見せず、何時もの笑顔で「こんにちは、お久しぶりです」と、駆けつけてくれました。滞在中疲れた動作や表情が顔に出る時が私たちにはあったと思います、そう思うとソンさんの私達に対する態度、あの笑顔を感じた時、劉先生をはじめ学塾の方々にはとても恥ずかしくてなりません、申し訳ないという気持ちです。心から学塾の皆様には感謝し、また滞在中お世話になり本当に有難う御座いました。
 また、関空までの往復江口さんの運転でしたが、道中とても疲れたと思います、この場で申し訳ないのですが、有難う御座いました。
平成21年4月28日
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