久しぶりの釜山
 7月14日〜16日まで、約一年ぶりの訪韓である、楽しみ半分、不安半分で洲本、関西空港経由で釜山に向かいました。今回の訪問はラジオ出演(韓国と日本との問題点について)、姉妹塾、機会の学塾生との意見交換(これからの韓国と日本の有り方)この二点を主な目的で出かけました。

 14日は、個人的目的のイオンピアの社長Won Kim氏との商談を2時間ほどし、その後ソンジョン テレコムのヤン社長と機会の学塾の塾主ユウー氏一家との計らいで食事会を開いてくれました。久しぶりのカルビー、キムチとても美味しく、又懐かしく頂きました。

 15日朝9時半頃からホテルを出発し天台宗の三光寺に向かいました。三光寺は1055年9月28日高麗の文宗王(1046〜1083)の四番目の王子生まれたが出家して僧になり、大覚国師と名乗り中国から帰ってきて、当時の五千除の経、律、論の目録を集めて新編諸宗教蔵総録を編集し、教蔵都監でこの目録によって刊行したのが高麗続蔵教である、以後朝鮮朝の仰佛政策で五百年間歴史の中に隠没されていた天台宗は近世にいたって上月印圓覚大祖師によって重創され釜山の三光寺を始め韓国全土の都心所々で大規模のお寺を建てて敬意的な発展をなしている中でも代表的な三光寺訪問は天台宗を知る上で勉強に成りました。お寺では閔 哲圭事業委員と文 学實渉外委員が寺内を案内説明して頂いた。寺内にはお釈迦様、観世音菩薩、大勢至菩薩、上月圓覚大祖師さまを祭っている大雄宝殿を始め一万人が同時に入って大法会、文化行事などを奉行する止観殿、法華三昧堂、国泰民安を祈願する大梵鐘閣世界人類の平和と南北平和統一祈願、53尊仏、8面9重大宝塔、地蔵殿などがあり、超現代式と古い伝統との調和の取れたお寺でした。
 住職さんにお礼を言い次に向かったのが、国際市場です、久しぶりの市場は何時もの活気で溢れ、多くの人ごみの中、各々がそれぞれの思い出にお土産を買っていました。

   

 昼食は韓定食を頂き、ラジオ局に向かいました、ラジオ局では放送までに時間が無く慌ただしく、代表理事とスタッフに挨拶をし、ラジオの収録が始まりました。スタジオは日本のテレビで見るラジオ局と同じような感じです。放送は四国政経塾の紹介から始まり、塾の信条、理念、今までどんな活動、勉強の紹介と続き韓国の機会の学塾との交流で得られた事(効果)等を塾生が発表し、近くて遠い国日韓について一言では、私の意見として次の事が大事ではないでしょうか。地理的に近い国であり大昔から文化の交流をしあって人の容姿や言語にも共通性が多く見られるこの二国が、お互いに自国の言い分だけを主張するのでなく、お互いにもっと相手国を知り、お互いに理解、信頼し合い、お互いの国の宗教、文化伝統を重んじあい切磋琢磨し合う事が両国にとって、此れからの良い関係並びに発展に繋がるのではないでしょうか。又、民間交流を活発にし、民間の手で両国の絆を強くする事が大事ではないでしょうか。
 日韓両国への願いでは、お互いが認め合うところから友好関係がスタートするのだと思う、両国の関係が、文化、スポーツ、教育、経済など多方面からお互いが協力し認め合える関係になりアジアをリードする良い関係になる事を願う、マスコミの情報を鵜呑みにするのでなく、お互いの国の良いところを認め合い、自分自身で見て、聞いて感じて、両国の明るい明日の事を共に考えて行く、永遠の真のパートナーになる為の民間レベルの勉強会を開催する事を切に願います。
 ラジオ局の放送も何回かNGが有りましたが無事終了し、機会の学塾の塾生達が待っている、焼肉屋に行き、15名程でワイワイと食事をすまし、学塾の教室に向かいました。

 勉強会は、機会の学塾生から政経塾に対しての質問から始まり、塾生各々が今回は、適切な回答が出来たのでないだろうか、勉強会の最後に私の話を聞かせて欲しいと学塾の塾主より要請が有ったので、人と人、地域と地域、国と国のつながりについて、要点のみを話しました。まず人と人ですが、人は何時も誰かに何かの要求、依頼しながらお互いに、助け合って生きています、しかし、自分(何も変っていない人、利己主義)だけ何時も他人に要求、依頼ばかりしていたら、どうなるでしょう、何時かは自分の周りに誰も居なくなるでは、しかし自分が相手の立場に立って相手の事を思いやり理解しながら、会話を続けるならばお互いに信頼が生まれるでしょう、つまり自分が変わり、より高い時点で物事を考え、相手に不愉快な思いを与えず切磋琢磨する事がだいじでは、家族の中でも同じではないでしょうか、家族全体の事を考え、家族皆の意見を聞きイロイロな意見が有ると思うが、家族其々が、一人一人の意見を尊重しまとまる事が、家族円満に行く事でしょう。
 地域と地域、国と国も同じではないでしょうか、まず、相手の意見を聞き、相手を理解した上で、話し合う事が大事である(自分の地域、国だけが一方的に主張したのでは話し合いの糸口が見つからず、解決する物も解決しない)特に地域は地域性、国はその国の文化、伝統、習慣が長年築かれた物が有るので、他国の人はナカナカ理解しがたい物が有るだろうが其れを乗り越えてこそ、本当の外交が始まるのでは。
平成17年7月16日
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